哲学は、「ほんとう」に関わる厳密な知識・見解を求める努力の別名だよな(それが可能かはさておき)。
お化け屋敷などというものは、それが「つくりものにすぎない」ことを徹底して自覚すれば、克服可能だと思うんだよなあ。
お化け屋敷の設営にまつわる、企画会議やら、バイト君の訓練やら、美術さんの仕事ぶりを、強く強く思い描けば、
「なんだか薄暗いし気味が悪くてこわい」などという漠然とした不安は正面からぶち破ることが可能なはずなんだよ。
俺はそう思う。
この線でいくと、日常生活上の恐怖も、あるいは殲滅することができるかもしれない。
このことを徹底的に、脳髄の中核のそのまた根幹、精神の深淵のそのまた最深部から、自覚することができたなら、
目の前の現実など、屁でもないぜ。(なぜなら、死の向こう側と現実は限りなく隔たっているから)
そう思えるんじゃないか?