2013-11-15

もはや自罰的に生きるのには限界だった

 「いつか」報われると信じて、修行僧のように苦難に立ち向かい、弱音を吐くこともせず、

弱音はずっと自分の心の中に留めて、誰かに頼る、甘えることもせず…かつ、自罰的に。

そんな風にして生きるのは、正直もう限界だった。心の中のコップの水は、とっくに欲求不満でいっぱいで、今にもあふれだしそう

だった。表面張力はもう効かない。

ずっとそんな生き方をしてきた。だけれども、少し大きな失敗をしてしまって、どうしようもなく落ち込んでしまって、

ついにはコップの水は溢れ出してしまった。

 どうしようもなく泣いた。悔しかった。寂しかった。寂しくて、寂しくて寂しかった。ずっと満たされなかった。

誰かにこの寂しさを満たして欲しかった。誰かに自分を支えて欲しかった。どんな些細な支えでもよかった。

それさえあれば、たとえ何がなくなって、自分がどんなに駄目になってしまっていても、まだ頑張れると思っていたのに、

そんな些細な支えさえ僕にはなかった。

みじめだった。悔しかった。嘆いた。喉の奥が何度も何度も焼けるような、そんな悔しさがこみあげる夜も幾度もあった。

お酒を飲んだって、どんなに冷たい水を飲んだって暖かいココアを飲んだとて、焼けるような喉の痛みは収まらなかった。

誰かに優しくして欲しかった。とにかくとにかく、優しく、優しく。誰かに抱きしめて欲しかった。よくがんばったんだね、

だとか、無言だっていから優しく…。この寂しさを、みじめさをそっと優しく包んでくれるように、誰かに優しく抱きしめて

しかった。

誰かに甘えたかった。本当は甘えたかった。僕は一人で生きていけるほど強い人間でもなかった。そんな事、自分

一番よくわかっていたのに…。

もうこんな生き方をするのは無理だった。あまりに辛すぎた。僕は修行僧にはなれない。

世間に染まって恋愛もしたいんだ、なんだかんだいっても。人肌だって恋しいんだ。

誰かに甘えもしたいし、優しくもするから優しくもして欲しい。寂しいのはずっと嫌だった。

寂しくても、それを孤高と読み換えて、それでもいいさと、もうそこまで思う強がりはできなかった。

僕は強い人間ではなかったんだ。これが本音だったんだ。

弱さも本音も全て受け入れる他なかった。情けなくみじめに泣いた。かっこ悪かった。でも、もうそれで

いいと思った。僕はかっこよくもないし強くもない。むしろ弱いほうだ。

ずっと自分に嘘をついてきたんだった、と。

他人に嘘を付けても、自分に嘘は付けなかったんだ。

どんなに巧妙に偽ったって、辛いから、そんな嘘は付き通せやしないんだ…。

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