キングギドラが学校に行き、階段真ん中付近でてけてけが僕の足を引っ張る。てけてけというのは、妖怪の一種で学校の階段に登場するキャラクターの一つである。僕は目が覚めると金縛りにあっていた。はじめはからだの違和感に気づき、それから手足の先のほうを動かそうとした。出来ない。これは参ったな。
意識を失っていたように思う。夢の中で私はまたもじゃもじゃピンク色で不恰好ないきものに、廊下から引きずり下ろされていた。次に目を覚ました時は息ができないほど苦しかった。本当のことをいえば、呼吸できないような気持ちになっているだけで、酸素を取り込み二酸化炭素を外にだしている。だってそうでしょ? そうでもしないと、生きていられるはずないもの。そのくらい私は息が留まっている状態に陥っていた。
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これが一月も二月も続くのはかなりきつい物がある。だがある時を境に、ピタリとなくなった。