ここまで社会運動的に盛り上げようとしていながら、今まで一度も集会やデモが計画されたと聞かないのも疑問だ。
そうすれば、普段デモの常連連中の協力が得られる可能性もある。
問題に関心を持っている層が、票にならない限りは無視される。
重要なのは、活動家や、政治家、クリエイターだけの問題ではなく、普段政治に興味のない層へ「このような運動がある」と認知させることだ。
リボンやバッジ、標語などを使い、普遍的でカジュアルな活動としてアピールするのもよい。
これは現実感をもたせ、身近な問題だと感じてもらうにも有効な手段だろう。
逆に、最もまずい事態は、「規制反対派は現実の性被害容認派」のように取られることだ(既に喧伝されかかってるが)。
そのためには、性に関する規制全般に言及するのではなく、「今回の改正で創作物を対象とすること」への批判に絞り、他分野へ話を広げないことだ。
話を広げすぎると、運動理解や参加への敷居はどんどん上がり、普段関心のない層ほど離れていく。
創作物を対象から外すことのみを目的とし、合わせて現実での被害への規制強化案・被害者救済案や、創作におけるゾーニング議論なども合わせて提示するのが効果的だろう。