器とは何かを入れるモノである。食器から建築まで「何か」を入れるモノは器である。
ある目的を持って作られたものであるから美術品ではない。しかし美術的価値はある。
良い器とはモノが入ることによってそのモノを、場所を、味を引き立てる。視覚的であり、触覚的である。
入れ方にも知見と技術が必要である。
そのモノの記憶を、由来を、可能性を表現する器であること。
「表現」では言い方が悪いかもしれない。そのモノが「そもそも」持つ力をあるがままに見せられること。演出ではなく、発見である。
伝統や価格を評価の指標としてはならない。その器が使われた時、どのような価値を生み出すことができるかという事だけが重要である。
Permalink | 記事への反応(0) | 16:11
ツイートシェア