2013-08-24

認知症のじいちゃんとオンラインゲーム批判

じいちゃんが認知症だ。

食事をしたばかりだというのに、「飯はまだか」と言う。

ばあちゃんが「もう食べたでしょ」と答えて、「ああそうか」と納得する時もあれば、「食べてない」と頑固に主張する時もあった。

頑固な時はやっかいだ。足腰はまだまだ元気なので、一人で戸棚や冷蔵庫をあさって菓子などを食べてしまう。

また、納得したとしても数分~数十分すれば、また「飯はまだか」と聞いてくる。

そこでばあちゃんは一計を案じた。

食後、じいちゃんの食器を片付けず、そのまま残しておくのだ。

じいちゃんが「飯はまだか」と言った時、ばあちゃんは「もう食べたでしょ。ほら、食べた後のお皿がある」と答えるのだ。

この策は驚くほど効果があった。

まず「飯はまだか」の回数が半分以下になった。

また「もう食べたでしょ」で納得する確率がほぼ100%になった。

さらには、一度答えたら、次の食事まで「飯はまだか」と聞くこともかなり減った。

目の前に「食事をした」というモノが残っているからだろう。

(ちなみに、残しておいた食器は次の食事の直前に片づける)

さて、昨今のオンラインゲーム(特に課金ゲーム)批判の一つに

サービスが終わったら何も残らないデータ集めてどうすんの。

http://anond.hatelabo.jp/20130824014143

という「モノが残らない」ことへの批判がある。

こういう批判を見るたびに、認知症のじいちゃんの姿が重なり、こう思わずはいられない。

「何かが残らないとサービス受けたこと忘れちゃうの?あなた認知症なの?」と。

記事への反応 -
  • 絵柄で判断って、きれいな絵が欲しいだけならpixivでもあさったほうがいい。 サービスが終わったら何も残らないデータ集めてどうすんの。

    • じいちゃんが認知症だ。 食事をしたばかりだというのに、「飯はまだか」と言う。 ばあちゃんが「もう食べたでしょ」と答えて、「ああそうか」と納得する時もあれば、「食べてない」...

      • 昔に辞めたゲームのスクリーンショットは、後々になって当時を思い出せる唯一の鍵となった。少なくとも私にとっては。 金銭的な面だけならともかく、時間の一部(=人生の一部)を...

        • 物なんて死んだらあの世にまではもっていけないんだぜ まあそこまで物に執着できる連中はある意味羨ましくもあるけどね

      • あのさー、たとえ話は話が発散するから辞めましょうって習わなかった? まあ、習ってなんだろうけどさ。 思い出に残ればいいとか言って、そんな下らんカードをいつまでも覚えてい...

      • 認知症だとは思わないけどある種の錯覚なんだろうなとは思う 物が残っても消耗したり壊れたり引越しとかで環境変わって手放したりして ほとんどは結局残らないよね 最終的に死んだ...

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