2013-06-09

夜歩く

昨晩は、終電ギリギリまで友人らと酒を飲んだ。自分と仲が良い女友達がわりと酔っぱらっていたので、駅の改札まで見送って別れた。

その後どうやら彼女電車を降り過ごしたらしく、自宅からずいぶん離れた駅まで行っちゃったらしい。「歩いて帰宅しようとしたら迷子なっちゃったよー」というような連絡があったので、近くにある大きな道路を探してタクシーを拾ったほうがいいとメールした。

しばらくしてから、「結局タクシー帰宅したけど、迷子になってうろうろ歩いてたら知らない男に顔射されるし、顔射され損だよー」というメール彼女から送られてきた。

どういう言葉をかければいいのか、よくわからなかった。すごく嫌で腹立たしい出来事のように思うのだが、自分自身がそういう目に会ってないのに、勝手感情移入して腹を立てるのは違う気がした。でも自分の友人が嫌な目に会うのは勘弁してくれという気持ちは、自分の中に強くある。

夜道を歩いてたら顔射されるような社会は勘弁してほしいよねということと、明日出かけられるくらいに気力が回復したら一緒に遊ぼうと、僕は返信した。「じゃあまた明日ねー」というメールが返ってきた。

自分は男でガタイもいいせいか、あともしかしたら運が良いせいか、夜道で嫌な目や怖い目に会ったことがない。男というだけで、そういう目に会う可能性が低いのだろう。女はそうじゃないのだろう。それがいいとはまったく思わない。でも現実はそうなのだということを、男の僕はときどき忘れてしまう。

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