2012-12-15

十年ごとに事業所の建物をどっかしら直す、という慣例がある。

トップが「三億必要だ」とぶち上げた。

まあそのくらいのフカシはこの業界別に珍しくもない。

三億なんてどうせ集まりゃしないんだが、でかい金額を提示し、これだけ必要なんだーと喧伝して集めていくわけな。

で、一年くらいかけて寄付を募った結果、どうにか一億弱くらいは集まった。

まあそれだけでも大したもんだというか、この不況下にポンポン金出すアホも大勢いるもんだなと思うが、しかし二億足りない。

もう工事は始まっていて、しかも追加工事連続で、予算が足りるかどうかは微妙なところ。

(もはや数年かかるこの工事の全体像が誰にも見えてないのでわかりゃしない)

金が足りないので、銀行から無担保で一億借りたんだそうだ。無担保でな。このご時勢にな。

はっきりいってメチャクチャ。こんなのまともな事業所のやり口じゃない。

でもそれがまかり通るのが、この日本という国の不思議なところだ。

聖域がいっぱいある。

十年ごとにどっか新築しても、一億もの寄付を集めても、無担保で一億借りても、そんなの当たり前の事であって全然許されてしまうような、そんな聖域が。

そんなズルイ連中を、人々は有難がって手を合わせ頭を下げるわけだ。一体なんなんだろうな。

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