2011-01-28

仮囲いが無くなった日

ゼネコンに身を置く者だが本日担当するビル工事現場にて、

周囲を囲っていた仮囲いを撤去した

苦節3年。なかなかの長丁場。感慨深い。

当たり前だが工事現場危険と隣り合わせである

安全を第一とする我々は、仮囲いのゲートをくぐる瞬間から

襟を正し、ヘルメットの顎紐を引き締め、安全帯を着装しなければならない。

仮囲いの外ではしがない一サラリーマンかもしれないけれど、

一歩中に入れば、現場監督として危険箇所を速やかに是正し、

不安全行動をとる職人監督、指導する立場となる。

我々にとって、仮囲いとはゼネコンマンにならしむ存在なのだ。

そして、工事は順調に進行し、今日その垣根が取り払われた。

工事現場と言う規律と秩序を重んじる異質の空間から

都会の象徴であるビルディングへと変化する瞬間である

工事現場から建物へ。職場から商品へ。

我々の3年の思いは今日街の一部へと変わった。

他人の手に渡ることに一抹の寂しさを覚えつつ、

その瞬間は何度味わっても至高の瞬間である

  • 京都に住んでます。 最近かなりあちこちで工事してます。 規模は色々。 あなた方がいなければ、僕らはビルの中で働いたり買い物したりできない。 それどころか住む場所さえなくす人...

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