はてなキーワード: 陰膳とは
私は自分を 「夫と死別した母子家庭」だと想定して生活している。
もちろん実際の夫は生存しているし、元気に毎日会社へ行って夜遅くに帰ってくる。
冷蔵庫に入れておいて、無くなっていたら
「あの人の幽霊が、食べにきてくれたのね」と思う。
飲み会などで外で食べてきて、家で夕飯が食べられなくても、陰膳だと思えば捨てる時にも心は痛まない。
グチや小言を言われても、「今日はやけに、あの人の声が近くに聞こえる」と懐かしがってスルーする。
共働きで仕事をしているのに、家事と育児を全て私がしていることも、亡くなったと考えれば当然のことだから腹も立たない。
家に入れる生活費が少ないのも、遺族年金だと思えば「ありがたい」とさえ思える。
もうすでに家庭は冷え切っていて、私の心も壊れている。
それに気づかないふりをしながら、