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2013-08-10

国家総合科学技術力を文系にも肌感覚可視化させる装置日本にも必要

鉄道研究家原田勝正氏によれば、維新政府新橋横浜鉄道開設の目的は、経済実用性でも軍事実用性でもなく、

維新日本技術力の可視化」が主目的だったらしい。

維新政府は陸蒸気を国内に走らせることで、

1.「日本鉄道を走らせる国力があるんだぞ」と列強にアピールして、不平等条約の改訂に繋げたい、

2.国内保守派に陸蒸気を見せ付けて、科学技術凄さを肌感覚で判らせたかった。

なので、「とにかく陸蒸気が走りさえずれば」、乗客ガラガラでも、経済的にペイしなくても、

目的の大半は達せられる、ということになる。

走りさえずればよかったから、国際標準軌じゃなく狭軌で良かった、となる。

・・・これって、立ち居地がなんかスパコン「京」と一緒。

「2位じゃダメなんですか?」と問いかけるのは、維新政府に「馬車鉄道じゃダメなんですか?」と問うようなものだったんだろう。

アメリカアポロ計画なんかは、まさに「国力、科学力の壮大な可視化」。

科学がよく判らない人でも、「月に人類が行った」と聞けば、「何かワカランけど、兎に角スゴイ」となる。

・・・そう考えると、現代日本では、

総合的な科学技術力を一般人可視化させる装置が不足」しているのでは?

個人が科学力を見て回るには、大学研究室を巡回したり、つくばを巡回したり、ビッグサイトを巡回したり、

手間ヒマかかるし、そもそも科学リテラシーが不可欠となる。

感覚で、あまり理系リテラシーない一般人が、国の総合科学力を体感する装置が、

日本にも必要な気がする。

 
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