2023-10-16

動のジョンウィックと静のイコライザー、似たような二作を同時期に観たけど対照的なサマを感じられて良かった。

ジョンウィックアクションに遊びがあった気がする。一騎当千に飽きさせない工夫というか。満身創痍で暴れ回りつつ、ヌンチャクアクションコミカルな感じもあった。MGSみたいな俯瞰映像も嫌いじゃない。凱旋門の往来は敵に囲まれるというよりオブジェクトに襲われる特殊ステージのような緊迫感があった。最後決闘で締めるのも良いね

犬のくだりとかで一応「報い」というテーマは挟むけど、総じてアクション面で魅せてくる印象だった。

イコライザーの方はもはや敵に倒されてしまうかもしれないなんて不安すらなく、スプラッター映画のように淡々粛清する感じ。

序盤で惨殺死体の果てに登場する時の佇まいとか、完全に悪役のそれ。教会や十字を挟んで、やりすぎじゃね……?って感じの自問めいたシーン。スントを外してドンパチ抜きの休養で、美しい街と善良な人々の生活をじっくり映す。そしてそれを踏みにじる存在をねっとりと描いて、溜めて溜めての制裁。もはや戦いではなく、一方的。ぶっ刺したチンピラにじっと目を合わせる所とか、瀕死相手をのたうち回らせて何をするでもなく側についている所とか、完全に異常者のそれ。一作目のDIY戦法、二作目のステーションバーじみたお節介殺戮おじさんときて、最後平穏というテーマに重きを置いた感がある。良いね

イコライザーって音楽とかのやつを先に思い浮かべちゃうけど、確かにイコライズしてたわ。平等にするものが転じて銃をそう呼ぶの知らんかった。ピースメーカーとかと同じか。ホンマに平等になっとるか?

二作とも観て思ったけど、ただ銃で撃ち殺されるとか轢き殺されるとかよりも、ナイフで手を刺す所をジッと映すシーンのほうがウッてなるな。痛みが想像出来る分そっちの方がキツい。アウトレイジ拷問とかもそうだけど。

  • 最近「イントロでめちゃくちゃ派手なバトルシーンを観客にぶつけてきて、一段落してシーン変わって"1か月前"(とか3日前)に戻るハリウッドアクション映画※」が多いので、これもそ...

  • 関係ないけど、キノで銃のことパースエイダーってよんでたような。

  • 世界のピンチに立ち上がるアメリカ・イギリスのヒーロー!→ ・・・悪い犯罪者は許さない・・ → 個人で実家のはす向かいの事件に立ち向かえ と「お話のスケール」で並べると 007...

  • イコライザーは2だと動になって私刑マン過ぎて微妙だったな

  • ジョン・ウィックって犬が敵になったらどうすんだろ。

  • ジョンウィックはアクションが嘘っぽく気楽に見られるのが売りで作ってると思うんだけどその割に階段落ちが長くて執拗できつかった CGじゃなくスタントの生身の人間が落ちてるんよ...

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