2023-06-11

天才genius ではない、という翻訳者ツイートおもしろ

https://twitter.com/katrinaltrnsl8r/status/1667597158625984512?s=20

天才」はgeniusと訳してしまいがちだが、必ずしも正しいとは限らない。

辞書を引くと、天才と比べてgenius意味の幅が狭く、「知性」に重きが置かれていることがわかる。

天才

天性の才能、生まれつき備わった優れた才能、または生まれつき優れた才能を備えた人物

genius

a single strongly marked capacity or aptitude

extraordinary intellectual power especially as manifested in creative activity

a person endowed with extraordinary mental superiority

一芸に秀でた能力または適性

特に創造的な活動で現れるような並外れた知的能力

並外れた精神優越に恵まれた人

まり、「とても賢い (very smart)」という意味天才geniusでいいが、「すごい才能がある(remarkable talent)」という意味場合は別の表現を使ったほうがよい場合もある。

https://pbs.twimg.com/media/FyR6uqnaEAIDqBw?format=png&name=900x900

(*運動神経的な才能が要求されるスポーツにはgeniusは使えないのかと思って調べたらfootball geniusなる小説があるらしく、正直あまりよくわからない。誰か教えて)

また天才と比べてgenius文法的な制約が大きい。

具体的には、genius形容詞のあとに名詞として置かれることが多く、名詞の前に形容詞として置かれることはまれ

まり、「天才芸術家」を"a genius artist"と直訳すると不自然であり、"an artistic genius" とするべき。

同様に、天才音楽家はMusical genius天才コメディアンはComic genius

genius + 名詞」という形がどれだけ不自然かと言うと、「"genius singer"という翻訳は二度と見たくない」とわざわざ書いてしまうほどには不自然らしい。

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