天才=genius ではない、という翻訳者のツイートがおもしろい
https://twitter.com/katrinaltrnsl8r/status/1667597158625984512?s=20
「天才」はgeniusと訳してしまいがちだが、必ずしも正しいとは限らない。
辞書を引くと、天才と比べてgeniusは意味の幅が狭く、「知性」に重きが置かれていることがわかる。
天才:
a single strongly marked capacity or aptitude
extraordinary intellectual power especially as manifested in creative activity
a person endowed with extraordinary mental superiority
一芸に秀でた能力または適性
つまり、「とても賢い (very smart)」という意味の天才はgeniusでいいが、「すごい才能がある(remarkable talent)」という意味の場合は別の表現を使ったほうがよい場合もある。
https://pbs.twimg.com/media/FyR6uqnaEAIDqBw?format=png&name=900x900
(*運動神経的な才能が要求されるスポーツにはgeniusは使えないのかと思って調べたらfootball geniusなる小説があるらしく、正直あまりよくわからない。誰か教えて)
具体的には、geniusは形容詞のあとに名詞として置かれることが多く、名詞の前に形容詞として置かれることはまれ。
つまり、「天才芸術家」を"a genius artist"と直訳すると不自然であり、"an artistic genius" とするべき。
同様に、天才音楽家はMusical genius、天才コメディアンはComic genius
「genius + 名詞」という形がどれだけ不自然かと言うと、「"genius singer"という翻訳は二度と見たくない」とわざわざ書いてしまうほどには不自然らしい。