2022-06-27

自民党候補表現の自由を守ろうとしているなんてありえない

anond:20220626195348

今回の参院選後には憲法改正の動きを活発化させると自民党は明言している。

その自民党による改憲草案では第二十一条に表現の自由制限を明言する第2項の追加が行われている。

二十一

集会結社及び言論出版その他一切の表現の自由は、

保障する。

前項の規定にかかわらず、

公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、

並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。

自民党作成のQ&Aでも二十一改正案表現の自由制限目的としていることが誤解のないよう強めの表現を用いて示されている。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/pamphlet/kenpou_qa.pdf

Q: 表現の自由保障した21条に第2項を追加していますが、この条文は表現の自由を大きく制約するのではないですか?

A: 内心の自由はどこまでも自由ですが、それを社会的表現する段階になれば、一定制限を受けるのは当然です。


実はこのQ&Aは増補版で、元のQ&Aでは上記の一文だけで回答が終わっていた。増補版では下記のような補足がなされている。

公益公の秩序を害する直接的な行動及びそれを目的とした結社以外の表現の自由制限されるわけではありません

おそらくオウム真理教のような団体以外には適用されないんだよ、だから安心だよと印象付けたいものと思われるが表現の自由制限目的としていることに変わりはない。

公益公の秩序」は「非道徳的である」のような抽象的かつ権力側の都合よく解釈できるマジックワードとして実際に使われている。

街頭にエロポスターを張ることを「公益公の秩序を害する目的」と認定して取り締まることも可能かもしれない。

二十一改正によるプラス面が存在するとしても表現の自由にとってマイナスであることは間違いない。

全ての自民党候補はこの改憲草案に賛成である

仮に個人的には反対だとしても、参院選後に改憲発議がなされ、その場にこの改憲案が出てくれば(ほぼ間違いなく出てくると思っていいだろう)全員が賛成する。自民党では党議拘束には逆らえないからだ。

自民党候補が表現の自由を守ろうとしているなんてありえない。

  • 党の意向は絶対で候補者は逆らうことができない、が本当なら、 なおさら栗下候補に投票できなくなるんだが

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