2022-06-26

児童会での思い出

私の小学校では、小学6年生が低学年の子どもたちと週一回遊びを持つ会があったのだが、その時のことをふと思い出したので書く。

秋頃になると、お世話係を六年生から五年生に引き継ぐタイミングがあり、私はその時五年生の側だった。たしか外遊びの小さな大会企画の打ち合わせを五年生主体でしており、「だるまさんが転んだ」をどのように盛り上げるかみたいな話をしていたと思う。六年生はアドバイザー的に同席していた。

「一番多く鬼から味方を解放した子供に賞を与えよう」とか「鬼の側にも賞があるといい」「参加賞もいるね」みたいなことを言ってたときに、アドバイザー役の六年生のお姉さんが発言した。

曰く、だるまさんが転んだではストップのタイミングで無理な体勢で留まることで思わぬ笑いが生まれる。から面白い体勢で止まって笑いを生み出した子供に「ユーモア賞」をあげればよいのではないか、と。

私の記憶はここで止まっていて、ユーモア賞なるものを当日用意したかどうか(多分したと思う)、当日の盛り上がりはどうだったのかなどは思い出すことができない。ただ思い出すことができるのは、理路整然として、かつ、独創的な意見を言うことのできる彼女聡明さと、美しい彼女の顔である

この話にはオチは無くて以上なのだが、いま思い出しても、彼女のその時の意見には感動を覚える。小学六年生の彼女自分経験俯瞰し、議論の中で足りていないものを他のメンバー平易な言葉で伝え共感を巻き起こしていた。自分の力で考えて結論を出すという力、リーダーとしての素養というのはあのようなものなのだと思う。

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