ジェノサイド由来の多数の女性へ加害を意味する言葉かと思ったら、集団や民族を表すのはジェノで、サイドは単に殺人ってことなのね。
だから、人が死んでいない今回の小田急の事件は明らかにフェミサイドではない。せいぜいフェミサイド未遂。
あと被害者が一人の事件でもフェミサイドに該当する場合があるということ。
で、フェミサイドは「ジェンダーに基づく憎悪犯罪」ということらしいんだけど、今回みたいに女性憎悪にもとづいて男性を殺害(未遂)した場合はどうなんだろうとかね。
あと、老若男女無差別に殺そうとしたら結果的に死んだのが力の弱い女性だけだった場合とかね。
もし、その場に成人女性5人と男児5人がいたら成人女性よりも力の弱い男児が被害にあっていたかもしれない。
力の弱い者だから狙ったのか女性だから狙ったの区別は犯人にしかわからない。
男女間の殺人でも、個人的な怨恨があるとそれは「ジェンダーに基づく憎悪」からずれていく。
DV殺人や痴情のもつれ事案なんかをまぜちゃうと、かえってフェミサイド問題のフォーカスがぶれて問題解決が遠のく。
やっぱり関係性がない女性に対する加害という条件が必要みたいね。
まあなんにしても分断を煽りやすいラベリングだから、もっと慎重に使うべき言葉だとは思うよ。
あと、いまさら無理だけど、~サイドは敷居が高いから、フェミクライム、ジェンダークライムみたいな言葉を流行らせた方がよかったかも。