2021-07-18

千葉大学学部学府名の独特な命名方法について

1. 工学部 総合工学科 XXコース

まず、「総合工学科」の5文字無意味である工学部存在する学科総合工学科だけであり、総合工学科の下に建築学コースデザインコース物質科学コースetc. といったコース存在する。ここで問いたいのは、工学部には総合工学科以外の「学科」が存在していないということである。つまり、「総合工学科」の5文字は専攻を分類する要素として何ら役割を持っていない。XXコースという専攻の大分類工学であるということは、学部名を見れば自明である。仮に工学部 XXコース表記しても、所属は一意に示すことができる。

2. 融合理工学府 XX専攻 YYコース

まず、融合理工学府というのは大学院工学系の研究科のことを示す(工学研究科理学研究科というものニュアンスとしては同じ)。融合理工学府の場合も、XX専攻という部分を省いても、所属を一意に表現できる。ただし、XX専攻は、何種類か存在するので小分類としては一応意味がある。

 ここで問題なのは「融合理工学府」の部分である。「融合」という単語の持つ意味合いとしては理学研究科工学研究科をいい感じにまとめたということなのだろう。ただし、理学研究科工学研究科ひとつにまとめるという時点で、両者をひとつ研究科にしたということは必然であり、「融合」の2文字意味はあまり無い。単純に一緒にしたのではなく、「いい感じに」まとめたことは示せるかもしれないが。さらに言えば、英文名は Graduate School of Science and Engineering であり、「融合」の2文字が持つ要素は完全に消えている。英文名にも fused とか integrated とか入っていればよかった気がする。

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