在宅勤務とVRChatのために実家を出てアパートを借りたんだけど、夜がびっくりするぐらい静かだ。
ある増田のいう「東京」が立川や八王子だとすれば、生活様式上はここも「東京」である。通行手形が求められるようだが。
大きな駅に直結でうるさいし変な訪問も多いしボイスチャットでの世迷言を家族に聞かれたくないしで、
実家を出て、一軒家と雑木林に囲まれて静かなアパートに居を移した。
聞こえるのはお隣さんの入出庫の音、子供が路上で遊ぶ声、灯油の曳き売りぐらいだ。
ただし夜になるとこうした人気すらなくなるのが驚いた。
何か物音を立てても闇に吸い込まれるような、「しん」という擬態語が似つかわしい空気を初めて覚えた。
なにせ21時には周りの家々の電気が消えるのだ。この文をしたためている23時半の今はとうに寝ているのだろう。
我を張ろうとも張ったそばから闇に吸い取られていくようなそういう不安がある。
ある増田も幼いころから人の多いところで育ったから、そういう心地なんだろう。
その心地をベースに文化資本へのアプローチ難度の高い点が上積みされてああいう独房で遠吠えするような増田文学が成り立ったのだろうと推量する。