2019-08-18

浮気とは

浮気とは自分の新しい一面を見つけることだと、誰かが言っていた。誰が言っていたのかは覚えていない。でも確かにその通りかもしれないと最近思う。

人は変わりたいという思いと変わりたくないという思いを抱えているらしい。エヴァで言ってたホメオスタシストランジスタスだ。生活を変えたくはない、そう思っている一方で閉塞した毎日自分可能性を見つけたくなる。だから浮気する。今の生活を維持したまま、新しい変化を求めようとする。それが浮気だという話だった。

この話にはまだ続きがある。だからといってそれが愛ではないと、恋ではないと言える理由にはならないということだ。それらはただの感情名前から、どんな過程を経たにせよ浮気によって感じる感情も愛とか恋と呼ぶべきであるという。

最もだ。理屈は通っている。何故妻を愛しているのか、なぜあの子に恋しているのか、それぞれに理由はあるかもしれないし、ないかもしれない。でもそれは他人に認めらる必要のないものだ。本人が納得している必要すらないものだ。だからトランジスタスの生み出す感情を愛と呼んでも恋と呼んでも問題はない。人は認識の生き物で、感じていることだけが常に正しいのだから

この話の素晴らしい点は、この話が誰も救わないということだ。だってそうだろう、浮気ホメオスタシストランジスタスの結果なら、誰かと付き合ったり結婚することだってただのトランジスタスの結果だ。恒常性を欠いた、というだけの違いしかない。恒常性を欠くことが美徳だとするのなら、人は一人の人だけを愛して生きていくべきではない。

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