2018-07-10

東日本大震災半年後ぐらいの夏、大阪仕事で2週間ほど滞在した。東京から来たと言うと「大変やねぇ、食べ物とか水とかたくさん買って帰らんとー笑笑笑」みたいな反応だった。

東京帰ったら恐くて何も食べられへんやろ笑、買い占めて帰りー、玉出連れてったろか―?笑」とか「もう大阪におったらええやん」とか、割と悪いやつだと「まぁ天罰ちゃうんー」みたいなのまで言われた。

自分東京に住んでいたので生命にも財産にもありがたいことに何の被害はなかったが、地震の当日は地下鉄に乗っていて、幸いなことに30分ぐらいではあったが閉じ込められて怖い思いをしたし、家の中は揺れでそれなりにガッシャガシャになったし、福島原発事故のことも心にずっと引っかかっていたし、震災2週間後に仙台港あたりと名取閖上あたりに会社で行うボランティアどうするかの話をしに行ってひどい状況を見たこともあって、冗談で言っているんだろうけど、どうしようもなく憎らしいなと思った。

なので、今回の水害で「東京から見てるから初動が遅れてるんだ」みたいな言い方をされるのは、ちょっとあの時の言葉の数々を聞いた時の気持ちを思い出して腹が立つ。

もちろんすべての大阪の人が、当時そのように心無いことを考えていたとは思わない。はてブやれるぐらいの人に「これだから東京目線は」と腹を立てられてもなぁという気持ちもある。

寄付はする。災害を免れやす首都に住んでるメリット理解しているし負い目もあるし。でもあの時の腹が立った気持ちも思い出す。

しょせん、私もキミらもその程度のもんだ。その立場になってみないと痛切なもの理解できないものなのだ

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