勉強よりも日常的なことができないと大人になって困る、勉強は基本放任・なによりも日常生活を、というのが両親の方針だった。まともだ。
幼い頃からちょっと理屈っぽく、勉強が好きで得意な子供だった。だから色々な人に頭が良くてしっかりしてて偉いね、と良く褒められた。
親とは仲が良かったけれど、褒められたことはほとんどなかった。遅刻癖、忘れ物が多い、部屋が片付けられない。やる気に波があって、何かにのめり込み込むと周りが見えなくなる。こんな有様だったので、勉強できても大人になってこれじゃ困ると怒られらことが多かった。
中学のテストで1番をとったときも「良かったね、でも朝起きれなきゃ。いくらいい大学出ても就職してから困るよ。」と言われてなんだか嫌になってしまった。親は真っ当なことを言っているんだけど、でも褒められたかった。
だんだん勉強が好きじゃなくなって、高校も適当に入った。後にやっぱり色々上手くいかなくなって、アイドルに馬鹿みたいにのめり込んだり、犯罪に手を染めかけたりして(これは100%自分が悪いんだけれど)、高校は辞めた。
しばらくしてADHDなんじゃないかと親に相談した。「自分の意識の問題。みんな自分で解決してるよ。甘えじゃない?」と言われた。なんかよくわかんないけど涙が出た。
別の用件でカウンセリングを受けた時に思い切って相談をして、検査を受けることになった。結果はADHDということだった。複雑な気持ちになった。
なんて昔話。
お互い嫌いじゃなくても親子でも合わないってあるんだよなぁ。難しいね。