情報公開請求というと、何か問題が起こった時にジャーナリストやマスコミや市民団体が行なって行政の不正や腐敗を監視する、そういう制度だと理解されているのではないでしょうか。
実際の情報公開制度って、そういう使われ方は実は珍しく、どちらかというと一部の方の趣味として利用される事が多いです。
市民から情報公開請求があると、まず情報公開の担当の部署が全庁に対象となる文書の存在について照会をかけます。
もしある部署に対象となる「かもしれない」文書が存在する場合、その文書を束にして集め、請求者が閲覧出来るように一箇所に集めます。
ここで問題なのが、請求者は「だいたいの情報」で請求を行う事が出来るという点です。
情報公開請求を趣味として行なっている方の中には、非常に広い範囲の文書の公開を請求して(トラック一台分にもなることがあります)その中の数枚だけを見て終わり、というような方もいらっしゃいます。関係する公務員の精神力や体力がこういった行為でどれだけ消耗させられているか想像に難くありません。
もちろん情報公開制度そのものは健全な行政運営のために重要な役割を果たしているのですが、現実にはこのような実態もあるのだ、ということを知っていただけると幸いです。
早く電子化しろってことですな。