2017-02-22

http://anond.hatelabo.jp/20170222092540

①多くの人にとって切実な主題テーマメッセージ)があって、②それを物語という形でうまく表現できていて、③何かしらの新しさ・斬新さがあると「名作」と言われることが多い。

逆に言えば、①’そんなこと悩んでるのはお前だけだとか、②’「あなたの言うことはもっともだけど、別に物語表現する必然性はないよね、論文でいいよね」と言われちゃうものとか、③’それ昔○○先生がやったよね?、みたいなのは名作とされづらい。

いま本棚を見ててこれに当てはまるので分かりやすい例は、遠藤周作の『沈黙』。最近映画化された。

これは、①執筆当時問題になっていた、カトリックプロテスタントの歩み寄り運動エキュメニズム運動)の争点を、キリスト教不毛の地日本舞台表現した。

物語としてのエンタメ性も高く、③そこでのキリスト教観も新しかったために、大ヒットした。

ちなみに①について、時代を超えた悩みについて書かれたものは、歴史的な名作になる。

[追記]

「『名作』と言われることが”多い”」と書いているのに、上の3つの要素が名作の絶対条件であるかのように誤解して、叩いてる人が多すぎる。

記事への反応 -
  • 辞書によると「すぐれた作品。有名な製作物。」らしい。 http://www.weblio.jp/content/%E5%90%8D%E4%BD%9C 有名はまだわかるが、すぐれたというのはどうやって決めるんだろう。 個人の好み、以上...

    • ①多くの人にとって切実な主題(テーマ、メッセージ)があって、②それを物語という形でうまく表現できていて、③何かしらの新しさ・斬新さがあると「名作」と言われることが多い...

    • 出来の良し悪しと好き嫌いは別 傍から見て粗が目立つけど好きな作品なんていくらでもあるし

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん