送りバントが上手そうな名前の虫、ニダンバッタには秘密の技があった。
なんと空中でさらに跳躍、というか進路を変えることができるのだ。
名前にバッタとつくが羽根のない虫であるニダンバッタは空中で動くため羽根の代わりに、
「うんこ」を利用している。
具体的には大質量の「うんこ」を高速で肛門から射出することで反作用を得て、
空中疾走するのだ。
緊急時に分泌されたそれらが反応することで爆発する。
この化学反応はニダンバッタの仲間が「おなら」として、天敵を撃退する目的で使っているものを応用していた。
そのためニダンバッタを追いつめた天敵は四散したうんこを正面から浴びることにもなりかねなかった。
実際、爆発の破壊力はすさまじく。うんこだけではなく、内臓の一部も飛び散っている。
瀕死でも子孫を残すことができれば二段ジャンプを会得するインセンティブは働く。
モコモコした褐色の足場に飛び移った。
と、動かないと思われた「足場」の持ち主がすばやくニダンバッタを食べてしまった。
手羽の先端に唐揚げを思わせる疑似餌をもっており、寄ってくる虫を補食する生態をもっている。
仲間のチキン類と同じく飛翔能力が低いため、「待ちの狩り」を得意としているのだ。
紫外線で観察すると虫が好む各種の花のおしべを精巧に模していた。
花粉を食べようと飛び移ったニダンバッタは自慢の二段ジャンプを行う隙もなく、
しかし、たまに運の悪いナゲキ鶏が口内でニダンバッタの液体火薬を反応させてしまい、
文字通り「爆発を味わう」ことはあった。
材料(二人前) 御所貝:一網打尽 増田南蟹:二杯 野菜:700g ニダンバッタ:二匹 しょうゆ:塩分控えめに 酒:無理強いしない みりん:ほどほどに 塩:これでもかと 実の部分がま...