付近には、何かを待っている様子だった。
私は、あまり気にする事もなく、その男の脇を通り、駅へ向かう道へ曲がって行った。
しばらく進むと、大通りに出る手前に、また青いジャージの別の男が立っていた。
あ、コーナー毎に人を配置しているのか。と、直ぐに理解し、私はそのまま駅へ向かいました。
しかし、あの学生達はあそこで何をするつもりなのか、駅へ向かう間も、ずっと気になって仕方ない。
運動部らしい格好に、コーナー毎に人を配置するということ、多分、コーナーを走り抜けるのだろう。
まあ、人が走るのか、自転車なのか、単独で走るのか、レースをするのかは、わからない。
そもそも、全く違うかもしれない。
でも、やはりコーナーを走り抜けることがあるのなら、かなり危険な場所ではある。
また、都営住宅地も多い場所なので老人が多い。公園や保育園のある場所。
そもそも、旗などを持たない人を置いても効果があるのか?
後輩が全速力の先輩を止められるのか?
明確な目印がないまま、ルールのないままの活動なのではないか?
青いジャージを着た学生を2人見ただけで、妄想し過ぎであるのは認める。
しかし、かなり危険な行為をしていない限り誰も何も言わないのだろう。
私もそうだった。さっきのパトカーも、素通りだろう。
実際に事故が起きるまでは、誰も注意しないのだろう。
素の家のように。