なんとなく、クリエイティブっていうのは良いことだという空気が蔓延している感じがしてる。外からクリエイティブな人を外から見るのは、そりゃ楽しいだろうね。何の苦労もなしに、パッと面白いものが出てくるわけだから賞賛したくなるのもわかる。でも、クリエイティブなことってその本人からみると幸せなことなんだろうか?
自分の場合は、なにかクリエイティブなことをしようとして、いつも挫折してきた。結局最後まで完成せず、途中で放り投げたものが山ほどある。なんとか完成まで漕ぎ着けても、仕事を成し遂げた達成感以外になにも感じなかった。おまけに特に評価されることもなく、闇に葬り去れる作品群は自己満足になってはいるが、それにしてはコスパが悪い。
これまで、本を読んだら楽しい、音楽を聞いたら綺麗な音に感激なんてことの連続で、これを自分で作れるようになったら楽しいかもなんて思ってきたが、創ることにはなんの楽しみも見出だせない。仕事でクリエイティブなことをやらされたが、ノルマ達成のためにパクリ紛いのギリギリなテクニックを習得して、クソみたいな作品をコンスタントに世に送り出す小手先だけのやりかたを覚えた以外になんの楽しさもなかった。
創るってなにが楽しいの? クリエイティブで幸せになれるの? どうして読むのは楽しいのに、書くのはこんなに辛いの?
創ることには絶望した。叶うなら、破壊を生業として生きていきたい。あらゆるものを、壊す、そうして生きていく方法はないだろうか。