2016-05-04

インプットよりアウトプットが尊ばれる状況

一昔前だとクイズ王なるものテレビに出る時代もあったが、この界隈も冷え込んでしまった。

最近ではクイズと言いながら、芸能人が(おそらく台本通りに)茶番を繰り広げる番組ばかりになっている。

それは一般人個人情報云々というのももちろんあるが、情報インフレ化というか、

手元のスマホでググれば大抵のものは出てくる、という今の状況とも無関係ではないと思われる。

情報情報として知っているだけでは、今の時代別にすごくはないし、従って何の価値もない。

ガキの頃から言われていた話だが、本当にそうなったのはつい最近のことのように思える。

もちろん、それ自体技術革新の成果だし、決して悪いものではない。

何かを聞くにあたって、相手の顔色を伺う必要も、余計なうんちくを押しつけられる危険もなく、

安全情報を手に入れることができるなら、そっちの方がいいに決まっている。

そしてそうなれば、情報のもの価値が低下するわけで、相手をいい気分にすることができる人間や、

リテラシーの低い人間にもわかりやす説明できる人間がもてはやされるのは、当然といえば当然の流れだ。

ただ、そういう能力というのは、鍛えようにも鍛えられる部分ばかりではなく、

どうしても顔やら何やらに左右されてしまうわけで、正直気分のいいものではない。

どうにかして、技術でもって、奴らを引きずり下ろす術はないものだろうか。

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