2016-04-30

今更ながらアナと雪の女王について。

『FROZEN』は好きな部分もあるけれど、それでもやはりアンデルセン雪の女王映画化としてはとても残念と言わざるを得ない。作品としては好きですよ、でも残念。

タイトルが『雪の女王』ではない、オリジナルな『アナとエルサ』ならまだよかったのに。ポニョ人魚姫以上に掛け離れているんですから

人魚姫ハッピーエンドになったくらいの改変ならいいけれど、これはそれとは違って話の設定からから違うものラプンツェルも設定改変はあったけれど「高い塔に閉じ込められた長い髪の少女」という根本は変わらない。

雪の女王という作品根本は何かというと「幼なじみ少年を探して旅する少女」の構図なんですよ。男の子を助ける女の子の話。よくある物語の逆パターンです。これはフェミニズム視点で見ても意味あるものだと思うだけに、どうしてそのまま使ってくれなかったのかと思うと残念。異性愛中心だからだめなの?でも革新的な設定だと思うんだけどなー。

そしてタイトルである雪の女王はけして悪役ではない。厳しくも美しい冬の象徴であり、カイを見守る女神とも言える存在ありがちなヒステリックで意地悪な女ではないのです。少女大人の女は異なる存在ではないと示す意味で、ゲルダ雪の女王オリジナルなやり取りを入れてくれたりしたら、フェミニズム的にも面白いと思いますゲルダ雪の女王は一人の女性二面性と見る事もできますしね。

山賊の娘のキャラもとても印象的で魅力的。女同士の絆を描くならこの二人でも面白い映画になったと思う。

せめて原作雪の女王』の前日談と位置付けて、雪の女王エルサのその後を予感させる終わり方ではだめだったのかな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん