2016-02-06

俺と上司の二人は技術者として某社に出向している身である

しかし互いに離れたフロアに席があるため、普通に仕事をしている限りは顔を合わせる事は殆どない

あるとき、俺の勤務態度についてどこから上司に連絡があったらしく、その件に関して俺に問いただそうとしたのか、「今日はお前の隣で仕事するから」と、上司ノートPCを持って俺の隣の空いた席に座ってきた

そして間もなく、俺の勤務態度の問題の原因を上司理解する事となった

「おい増田、ここは開発部署なのに、どうしてこんなに電話が多いんだ?」

自分もよく知りませんが、サポートデスクの人数が今年に入って大幅に減らされたとかで、その助っ人として俺を含む何人かがこうして代わりに電話対応してるんすよ」

メールもろくに返事がないのはそれが原因か」

「つかメーラー開くヒマもないっす(苦笑)。俺ら全員の人数よりも電話回線の方が多いんすよ」

「開発業務はどうなってるんだ」

「とにかく電話対応を優先しろしか言われてないっすわ」

上記のやりとりを終えるまでの間、俺は5件の電話対応し、所要時間20分を優に超えていた

しばらくして上司自販機ペットボトルジュースを買ってきて、蓋を開けるなり一口もつける事なく俺の電話にドボドボとぶちまけ始めた

「ちょwww何やってんすかwww」

あっけにとられる俺を無視して、上司は開発部署責任者に、俺の席の電話故障した事と、新しい電話に交換されるまでの間俺を上司部署業務をさせる旨を伝え、俺に移動の支度をするよう命じた

一部始終を見ていたはずの開発部署責任者は、ただ一言「分かりました」とだけ言った

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