2014-09-17

時は未来戦国

時は未来戦国

徒手空拳戦場を闊歩するある乱波の一族があった。

登場人物は父、息子2人。

息子の名はシンとレツ

レツは物心つくまえに父に拾われた戦災孤児である

レツとシンは孤児という立場による確執があったが、

父と共に死線をくぐることで、切っても切れない絆ができていった。

血はつながっておらずとも、彼らは兄弟でありライバルであった。

ある戦場で3人は3人の強敵出会う。

戦いは苛烈を極め、2人の息子が今にも止めを刺されそうになるとき

父はある決断を迎える

突然、呼吸を整え、立ち止まり、息子たちに戦闘の指示を出すことのみに専念しだした。

指示の甲斐があり、ついに二人は各々の敵を撃破するが、

父には深々と敵の刃が突き刺さる。

「息子たちよ。恐れるな。恨むな。恐れは拳を鈍らせる。」

「これから、最終奥義を伝授する。皆目せよ」

血だらけの体を奮い起こし、奥義の構えをとる父。

満身創痍ながらもその構えは巨岩と錯覚させる堅牢さであった。

ただ一人残る異形の敵はその様子を静かに伺う

強敵(とも)よ、受けてくれるか。。。」

異形の敵はすっと構えをとる。

伸ばした拳の先には老練のしたかさを感じた。

「.....来い!」

まるで再開した兄弟のように歩み寄る。

あと数間の間合いでピタリと歩みを止めた。

「ハアアアアアアア!剛健流奥義ぃぃぃい」

「崩山天落けぇええええん!」

「ぐわあああああ」

異形の敵の腕がはぜた。

「見たか。。。息子たち。。これが、奥義だ。。。」

父はその場にどうっと倒れ、息子たちの腕のなかで息絶えた。

「ははははは!剛健流奥義と言えど、我を倒すにはあたはずか!」

「くやしいか剛健の息子たちよ!」

異形の敵に走り出すケン

必死に止めるシン。

「はなせ!なぜ止めるシン!」

「よせ!今の俺たちではアイツにかてない!」

「今はこの戦場から生きて帰ることを優先しろ!」

異形の敵は彼らを見据えた。

「3年だ!3年までに我を倒せるまで強くなれ!ふははは」

そう言い残し、異形は飛び去っていった。

で、そのあと彼らの前に剛健分派の達人ジークが現れて、

3年間みっちり修行して、宿敵の異形を倒せるまでに成長するんだが、

実はジークの正体は異形の敵ガイザーで、打ち倒したあとに父の手記からそれが発覚する。

実はジークと父は元親友で、すべては敵の親玉サイターンを倒すための超奥義「双龍崩山天落拳」を習得するために本当の愛と悲しみを乗り越えさせるために仕組んだことだった。

超奥義を習得したシンとケンはサイターンを倒すために最後の戦いに挑む。

サイターンを打ち倒した2人。

母国に帰ると、国王からサイターンを倒した功績をたたえられる。

しかし、彼らに残るのはただただ虚しさのみであった。

父の教えである恨まないことを守ろうとするシンであったが、

ケンは第二のサイターンとなり、王国を相手に宣戦布告をする。

シンはケンを止める為の戦いの旅にでるのであった。。。

という話を頭でシミュレートして、我ながら熱い展開に電車のなかで涙してしまった。

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