2013-10-21

生産性の問題の根底にある問題

最近ブームな生産性の話だけど、

現時点で生産性がある程度高い人がそれ以上生産性を上げるインセンティブがないのは確かに問題で、それも問題の一つなんだけど、

もっと問題なのが、現時点で生産性が低く、正直コストに見合うレベルに成果を出していない人が、現状に危機感を持たずに生産性を上げようとしないことなんじゃないかと思う。

解雇規制がある以上、こういう人たちのクビを簡単に切れない現状があるのは理解できるけど、

でもね、多少なりとも解雇なり減給なりの危機感をちらつかせない限り、彼らは不良債権として残り続ける。

給料以下の働きしかしていない人たちに給料を払い続ける以上、

給料より遙かに生産性の高い仕事をする人がいないと成り立たない仕組みになってる。だから生産性の高い仕事をやってる人たちは、その働きに見合わない給料しかもらえていない。

で、それなりに愛社精神がある社員がいるうちはなんとかなる。

現状に不公平感を持ち、下には下がいるんだからと、現状より努力を怠って生産性を下げるやつらが出てくると会社は傾く。

これ、生活保護と同じ。生活保護をもらえる基準の人たちが全員もらったら、生活保護の仕組みが崩壊する。だから生活保護をもらえるレベルでも我慢してもらわずにいてくれる人が90%くらいいないと、仕組みが成り立たない。こんな制度すでに崩壊してるんだよ。

から企業だって日本労働流動性がクソ高くて、さらに、生産性の高さをまっとうに認めてそれに見合う給料を払ってくれる会社が近くにあったら、生産性に自信があるやつらはみんな転職する。そしたら、年功序列型の企業は全滅。今の日本企業労働流動性の低さに助けられてなんとかなってるだけなんだよな。

  • 生産性が高い人が生産性の低い人の生産性を上げる手伝いをすればいいのでは。 それに見合った評価が得られることが前提だけど。 いつの間に他人を手伝わないことが前提となってるの...

    • 見合った評価なんて与えることができないから。それはコストでしかないし。

    • その考えだとやる気があっていつも本気でやってるのに 生産性が低いという人の能力を引き上げたりして全体をプラスにもっていくことはできるけど そもそもやる気がないから別に生産...

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