よく、15歳の時に好きで聞いていた音楽は特別だと言う。
人生で一番センシティブな時期に夢中になった音楽は、人格の一部として奥深くに刻み込まれ、それから先どれだけ良い音楽を聞いたとしても決して上書きできないほどの大きな存在となるそうだ。
これって、「15歳の時によく使ったオカズ」も同じなんじゃないだろうか。
俺が15歳の時に夢中になったオカズは、母の本棚にあった1冊の文芸本だった。
官能小説ではない。年齢制限もないし、偉い文学賞をもらっている作者による、れっきとした文学の本だ。
だが、これがエロ小説顔負けの過激な内容だった。まだAVも見たことがなかった自分にはあまりにも刺激が強かった。読むたびに、最初から最後まで勃起しっぱなしだった。何十回、いや、ひょっとして何百回使っても、なお飽きることがないほどの衝撃だった。
その後、俺がこっそり見ていることに気付かれたのか、あるいは母が自分でコレクションにふさわしくないと思ったのか、その本は家から消えてしまった。
しかし、10年以上経った今でも未だに時々あの本の内容を思い出してオナっている。
今の時代、高画質のエロ動画なんてネットにいくらでも転がっているのに、どんなに可愛い女優が無修正で中出しされている動画よりも、あの時の本を思い出した時のほうが燃えるのだ。
今既に15歳を超えてしまった人が読んでも、ただ性描写が多いだけの普通の小説で、大した衝撃もないと思うのでタイトル等は記さない。
ただ、初めてハマったオカズが、グラビアでもなく動画でもなく小説だったってことは、想像力を鍛えることになって、その後のオナライフを豊かにしてくれたと思う。
分かる。俺も中学時代に箱男で抜いていた。あれは実に難しい小説で、今でも意味が分からない。 しかし本筋とはテーマ以外に関係がない、アングルスコープで覗きをやるのが好きな少...
答えは ノルウェイの森 です。