2012-08-08

さっき仕事から帰宅すると、

妻が俺を見るなり、まっすぐ俺の目を見て言った。

「買って欲しいもんがあるねん」

ふてくされたような不満顔の訴えである

わず ウッ、と身構える。

ついにこの時がきたのか。

ちょうどそろそろ4回目の結婚記念日が近づいてきているんだ。

財布か、カバンか、服か時計か。

パールか、ダイヤか、プラチナか。

結婚してからといわず、交際中からすでに、プレゼントらしいプレゼントはあまりしていない。

共働きで妻もそこそこ収入があるので、欲しい物は俺に頼る必要もなくちまちまと自分で買っているようだが

もともと装飾品関係の趣味が慎ましい女性であるため、あまりプレゼントを欲しがったことがない。

誕生日クリスマスも、「欲しい物がないから、今はいらない」と言う妻に甘えている状態だ。

今までが慎ましすぎただけに、いつか皺寄せが来るのではないかと、常々思っていた。

すわ、「今はいらない」×数回の繰り越し分が、まさに今日、一気に押し寄せてきたのだろうか?!


動揺を隠しつつ、何?と促すと

フライパンな、もうテフロンがはげてて、すぐ焦げ付いて鬱陶しい!」とプリプリ怒りだす。

拍子抜けしたような、勘ぐった自分が恥ずかしいような気になって焦る俺。

「お、おう・・・イオンの安いやつでいい?それとも高いやつ揃えたい?」

「安いやつでいい。どうせ消耗品やもん。」


夕食は若干焦げ付いてひっくり返すのに失敗したと思しき、オムレツ型のお好み焼きでした。

食事中、

指輪買って欲しいとか言われるのかと思ってビビったよ」と言うと、

妻はちょっと面食らったような顔をしたあと、

小麦で出来てて油で揚げてある指輪が欲しい。」と言ってニヤっと笑った。

明日ミスドを買って帰ろうと思います

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