よく論じられていてそれでもよくわからなくていろいろ考えてみて、自分なりの結論を出した。
たとえば筆を使って絵を描いたとしたら、
筆はそれを使って生み出した絵を他人に見せることでお金や名声を得られる。
絵はそれ自体が一般的等価物として社会で商取引に使われるものではないが、
芸術的な価値があると認められれば、芸術品に対する対価としてお金をもらえる。
パソコンを使って作った生産物は一般的等価物として機能しないが、
その集団が文明を持っているか否かを判断する指標として最も重要なものが文字の有無だというのは、
情報が一般的等価物としての性質を持つ=商取引が成立するからなんだと思う。
箸それ自体はお金を生み出すための手段にはなりえない。
ただ生物にとって食事は必須だからある意味貨幣と同じく一般的等価物としての役割を持つかもしれない。
と考えると文明と言えるかもしれないけど、
別にわざわざ道具を使わなくたって手づかみで食べることだってできる。
手づかみか道具を使うかは結構、文明化しているか未開かどうかを判断する指標として重要だ。
こういうことを言うと無文字文化を持つ民族や手づかみで食べる民族に対する差別だという意見が出るけど、
そもそも文明化していないことが野蛮だ悪だという発想を持っている時点で、
その人自身が差別思想を持っているといえる。
文明は有形 文化は無形 民族が滅びれば文明は残るが文化は絶対に読み取れない
と考えると紛うことなき文明国といえるのは近代欧米諸国だ。 白人が生み出した科学技術や社会制度、思想、価値観は人類すべてにとって普遍的に価値を持つものだった。 数学、物...