はてなキーワード: 非常階段とは
雨後の水曜日。その日はやたらと、消防車のサイレンが聞こえていた。
何ヶ月かに一回来る、訳のわからない鬱の日がきた。
シャワーにあたりながら、このまま死んでしまえれば
ものすごくいいんだろうな、生まれなおしたいなと
思いながら、いつもと違う鬱状態をどんよりとしていた。
結局、自分は勇気が無かったから、死ぬことが出来ずに会社に向かう。
さっきまで、死のふちに立っていたと思い込んでいる人間が、
管理人に咎められるのを恐れながら、非常階段を音を立てずに降りる。
そこでは、普段聞いた事の無い黒電話のなる音。
正面には消防車、防毒マスクをつけたオレンジ色の服を着た救急隊員達がいた。
「この建物の六階で硫化水素が撒かれました。もし何か重大なことが起きたときのために
連絡先と会社を教えていただけますか」
冷静に答え、時間があまり無かったが、ゆっくりと玄関から出て行った。
建物の横で担架に乗せられて、酸素マスクをつけてぐったりとしているネクタイをしたサラリーマン。
この人が自殺を図ったのだろうか。しかし、ネクタイをしているし、違う人なのだろう。
黄色い走査線を超えて、角を二度曲がると、いつもの日常がそこにあった。
一線を越えた、本人はどこへ行ったのだろう。勇気のある人。
今後の生活するうえでのリスクを拒否してまで、実行できた彼が羨ましい。
今年の年賀状の中に自分にとって初めてできた彼女からのものが混ざっていた。それで彼女のことを思い出していて彼女は「不思議」だったなぁと改めて思った。「不思議ちゃん」だったわけじゃなくて何で俺と付き合ったのかが「不思議」。
彼女とは高校で知り合った。クラスが一緒で出席番号が近いので席も近かった(というか真ん前)。初めて彼女と交わした会話を覚えている。登校初日、クラスの中が誰もが知り合いがいないという緊張感で包まれる中、彼女はくるっと振り向いて「よ、よろしく」と挨拶した。「あ、うん……」と、これが僕と彼女の初めての会話。
第一印象ははっきり言って「こういうタイプ苦手だな」だった。彼女はちょっとヤンキーっぽい感じだった。でも、彼女はクラスで一番と言っていいほど顔立ちが整っていてちょっと加藤夏希に似ていて「こりゃ争奪戦になるね。自分は関係ないけど」なんて思ったりした。教室に先生が来るまで何言か喋ったんだけどその内容は覚えてない。それから何度となく聞く会話の打ち切りを合図する「あっ、きた」は今でも覚えている。
僕は典型的なサブカル文化系で細くて男らしくなくて趣味がマニアックで……周りとは合わずにイジメの対象になりそうでもあった。ヤンキーはその対極にいると思っていて「敵」だとすら思っていた。そのヤンキーが高校で初めて会話した相手だったのが何だか面白かった。「席変われば一切話さなくなるだろうな」なんて思いながら(しかし僕が入学した高校は席替えなんてことはやらないところだった)。
すぐに彼女は女の子の仲間を作ってヤンキーっぽい男子に囲まれたりしたけれど何故か僕との交遊は絶たず、ヤンキーっぽいのに何故か優しかった。僕がヤンキーっぽい男子にからかわれていると「やめなよー」と仲裁に入って救ってくれた。ジュースをオゴッてくれて「イジめられない方法」をレクチャーしてきた。予想に反して僕と彼女はけっこう仲良くなった。
でも、別にいつも一緒にいたり昼ご飯一緒に食べたりするわけじゃないし授業前だったり休み時間にたまに話すだけで「友達の一人」という感じ。彼女はヤンキーっぽくても根は優しいから僕のような人とも話してくれるんだと思っていた。
ある日のこと。その日は調理実習で調理した料理を食べながら雑談になっていた。僕と彼女は同じグループだった。話がいつの間にか彼女が初めて恋人ができた年齢だとか、セックスした年齢の話になっていた。彼女はやっぱりヤンキーで中二で処女を捨てて周りに言えるような人間だった。正直、僕はその場が苦手であんまり発言していなかった。ヤンキーっぽい男子はやたら興奮していて「なぁじゃあこの中でセックスしてもいいって男いる?」なんて聞き出した。彼女はちょっと困ったなぁという表情を浮かべて「えーっと、増田くんかなぁ」って僕に笑いかけた。「なんだよそれぇー」とヤンキーっぽい男子。僕は舞い上がった。
でもすぐに思考をめぐらせて興奮を抑えた。彼女は単に質問を上手くはぐらかすために安全パイとして僕を選んだに過ぎない。ここでヤンキーっぽい男子を選んだなら本当にセックスする羽目になるかもしれない。僕なら絶対そんなことにはならないと彼女は踏んだのだ。それはもちろんその通りで別にその日の放課後に「じゃあしよっか」なんてことにはなるわけがなかった。
一週間か二週間が経って。放課後、僕と彼女はお互い何かの用事を終えてたまたま同じ時間に教室に戻ってきていた。彼女はいつも女子グループと一緒に帰っていてその日もそうだと思っていたんだけど何故か「一緒に帰ろうか」となった。歩きながらいつも以上に話した。それまでで一番濃密なコミュニケーションだった。彼女の知らないことをいっぱい知った。僕も話したことないことを話した。この日、一気に親密になった気がした。ケータイのアドレスも交換して、メールを交わすようになる。
それから何故か毎日一緒に帰るようになった。帰り際、二人でゲーセンに行ったり、カラオケに行ったりするようになった。つまりはデートだった。周りも「あいつら付き合ってるからな」という空気を出していた。でも休日はメールや電話だけだしキスもセックスもしてない。ずっと「何で僕なんかに優しいんだろう?」という疑問はあった。
初キスと初エッチは、そこは向こうがヤンキーだからか一緒にすませてしまった。いつものように彼女の最寄駅で別れようとしたら彼女が僕の手を引っ張って降ろしてしまった。「定期なんだからさぁ、ここで降りてもいいじゃん」。それは家に来いという意味だった。そしてなかなか進展させない僕に少しイラついてるようだった。彼女の部屋で「ほらぁ」って押し倒されて全部をすませた。僕はこの日、やっと彼氏・彼女になったような気がした。そして猿になった。学校のトイレ、ロッカールーム、カラオケボックス、デパートの非常階段、ネットカフェ、公園のベンチ、電話ボックス……色んなところでやらせてくれるのは「さすがヤンキー!」だった。
でも付き合ってから半年くらいして僕は学校が止めたくなった。彼女の部屋にいるとき、彼女にそれを言うと「ダメ!」って怒られた。色々説教されて「私と一緒にいるの楽しくない?」って泣きそうになった。ここでちょっと「めんどくさい奴だな」って思った。なので、彼女には黙って学校をやめた。
やめてからメールや電話をしつこくしてきてますます「面倒だな」って思った。なので、ケータイを変えた。そしたらPCの方に来た。気まぐれに返信して何回か会ったりしたけど「まぁ、ヤンキーだしすぐ新しい彼氏作って自然消滅だな」って感じだった。それから僕は勉強して大学に入った。彼女も大学には入ったみたい。
未だに不思議に思ったりする。何でヤンキーっぽい彼女が僕と仲良くしてくれて付き合ったんだろう。どこが好きだったんだろう。年賀状には隅に「また昔みたいに話そうよ(泣)」って書いてある。連絡取ろうかどうか悩んでいる。
http://anond.hatelabo.jp/20070918122513
フリとかじゃなく本当に死ぬつもりでクビ吊ったことがある。もう3年たつよ。
遺書を書くんだけど、周りの人たちへの恨み辛みと自分の弱さを延々と書きつづるの。人については名指しで。
死ぬことで周りが迷惑するとか多少考えるんだけど、とにかく俺の世界を締めくくりたかった。
それでもチンタラと遺書なんて書いていたのは、自分の死の飾り立てだったんだと今では思ってる。死んだら伝わったことを確認することすらできないのだから、遺書ほど自意識の高い行動はない。まあ、自分の死についてずっと考えてばかりなのだし、自意識が異常になるのは当然なんだけど。
遺書には恨み辛みと先述したけれど、恨み辛み書いているうちに申し訳ない気持が湧いてきたので最後の方は謝ってばかりの文章。自分を責めてばかりの文章が続く。
印刷した後、PCのHDDをフォーマットするの面倒だったから、分解して破壊し、ゴミ袋に入れて捨てた。
それから、携帯にある100件以上のアドレスに一つ一つ想いをはせた。
友人関係を続けていた最愛の元カノに「お前のこと、ずっと愛してる。こんな男でごめんな」って感じのメールを送り、電源を切った。
んで、マンション非常階段の手すりのポールにロープ引っかけて、多めに飲んだ睡眠薬が効き始めてきたころにクビ吊った。
つもりだったんだが、どうも俺が発見された(鍵あいてた)とき、階段下でグッタリと倒れ込んでいたそうな。発見した人は俺が階段から落ちたのだと思いこんで救急車を呼んだらしい。あとで自殺未遂だったと知って驚いた、と語ってくれた。
どうも朦朧とした意識のなか、ロープを抜け出したようだ。
退院後は警察いったり、開封済みの遺書を親から手渡されて気まずかったり、大変だった。
携帯の電源を入れると元カノからの返事はなかった。それから一切、連絡をとりあっていない。俺の自殺未遂を知らないのか、それとも風の噂で耳にしたかも定かではない。
大好きだったんだけどね、本当に。
結局、自殺未遂で命を失うことはなかったが、大切な友人を失い、遺書を読んだ家族や知人たちとの関係のバランスを失い、仕事も失い、独りぼっちになってしまった。
でも、そこまで悲観的にはなっていない。「一度死んだ身だから」なんていう熱血青春漫画な展開ではなく、俺の本音が少しだけ周りに伝わったことによる解放感が、とっても心地よいのだ。
おかげで2度目はない。いろんなストレスから抜けだせて、いまではクビ吊って良かったと思ってる。
10階から飛び降りたのだ。幸いほとんど即死だったので、あまり痛いのは長続きせずにすんだ。
しかし、飛び降りてから地面に激突するまでの間が本当に苦しかった。なぜなら、飛び降りた瞬間にものすごい後悔を感じたからだ。そもそも、飛び降りた動機もそう大したものではなかった。普段からなんとなく、飛び降りて死にたいとは考えていたものの実行には移さずにいたが、あの時はバイトやら研究室でのことやらで自分は無能なんだと思ってしまい、非常階段へのドアを開けてしまった。そして何かに誘われるかのように柵を越えてしまったのだ。本当に、たいした動機なんてなかった。
柵を越えて、体が中に投げ出されてもう助からなくなったときに、ものすごい勢いで涙があふれてきた。ものすごい勢いで後悔した。いつもいつも世話を焼いてくれた父のことが真っ先に思い出されて、本当に後悔した。そして結局和解できないままだった母のことを思い出したときに、体が地面にぶつかって、でも痛いのは一瞬で死んでしまった。
本当に自分は馬鹿だ。
よく遊ぶ女の子が幼稚園に二人。三人仲良くってことはなく、必ずどっちか一人と遊んでて、どちらも俺を独占したいみたいで、二人はよく喧嘩してた。
住んでるマンションの前には、近隣の子どもたちが集まって遊ぶ広場があり、そこで遊んでいると、俺を非常階段の扉裏に連れ込み、キスをしてくる子がいた。俺はキスの意味がわからず、何だか嬉しそうに唇をくっつけてくる相手の顔を「何なんだろ?」と不思議に見ていたのを覚えている。
この二つの体験から、自分の容姿が「何か変」で、女の子に好かれちゃう顔を持っていることを認識しました。
小学生の頃は、女子の友達が多くて、バレンタインデーにチョコを人より貰うって程度で、告白されたけど「考えさせて」って言ってそのまま有耶無耶にしてたな。
中一になると、下校中や外で遊んでいるときに、面識のない女子高生に声をかけられて、頭を撫でられたりすることが何度か。美少年がいるって話題になってるらしくて、色々話して、その時仲良くなった子と、交換日記をするようになり、その子で初マンコでした。セックスを覚えて野獣化。でもまだ一人の子と集中的にヤるって感じ。ヤッた子の髪の毛とマン毛を金髪に染めて、マーキングして遊んだ。
修学旅行ではツーショット写真を撮りたいと色んな子から頼まれた。パーキングエリアでは、他の中学の子にまで頼まれて、バスに遅れそうって。
高校に入ると、電車通学になって、明らかに俺の方を見てなんか言ってる子らや、空いてる車内でわざわざ向かいに座ってジッと顔を見る子、「どこの高校に通ってるんですか?」って声をかけてくる子もいたな。
高校だとなんかみんな積極的で体操服を「においかがせて」って近寄ってくる子がいたり、普通に抱きついてくる子がいたりで楽しかった。
バイトするようになって、バイト変える度にそこで働いてる女の子とヤッた。
行動範囲広がって繁華街に行くようになり、逆ナンパされたりするようになった。ナンパでヤッて、合コンでアプローチかけてきた子とヤッて、クラブ行って声かけたりでヤッて、告白したりデートしたりを省いてセックスするようになり、経験人数が一気に増えた。
はっきり言って、黙ってても女の子が寄ってくるし、声かけたらもっと寄ってくる。3Pもしたことある。四つのおっぱいに挟まれながら射精する幸せは、おそらく普通の人は味わってないでしょう。
セックスだけじゃなくて、単純に贔屓・優遇もあるし、男に好かれたりなんてのもね。
こうやって書くと美形ってすごい得に見えるかな。
前述した幼稚園の女の子二人の喧嘩なんだけど、ある日それが先生の目に入ったことがあって、その時どういうわけか先生は泣いている女の子二人を慰めるのに対し「原因を作ってるのは俺」ということで、俺だけ説教されたの。
告白を断ったら、その友達らに囲まれて糾弾されたり。演劇部の瓶底メガネにストーカーまがいなこともされたな。
あと痴漢ね。お尻はまだいいよ。チンコへの刺激が一番やだね。なんなんだろあいつ。死んでいいよ。
一番の後悔は女の子が向こうから来るもんだから遊びすぎて、勉強が疎かになって大した大学に行けなかったこと。
一応マーチだけど、マーチの最下位。最初は喜んでたけど、2chとか見てて現実を知って落ち込んだ。
良い給料の会社はみんな俺より上の学歴の奴が占めているという現実。
これじゃカッコ悪くて学歴言えないし、結婚するなら高学歴の女の子がいいけど、たぶん相手にされない。
周りの人との知識の量の差が恥ずかしい。今じゃ勉強の大事さ・面白さに気づいて、遊びも程々にしてるからか、好成績取れてるけど、ここで良い成績取れてもな……なんて。
10代の時は女とヤリまくってましたなんて、何のステータスにもならないし。
でもさ、俺に群がってくる女にも責任あるよな。中学生とヤる女子高生ってどうかと思うぜ。いや、気持ちよかったけど。触られただけでちょっと出ちゃったけど。
……こんな時間に長々と何書いてんだ俺。自慢じゃねえか。調子にのんなよ、ホントに。そういや、俺って人生で顔しか誉められたことないんじゃねえの。落ち込んだ時は、どうするんだっけ? ああ、女に慰めてもらお。
彼女に別れを切り出した。
彼女が将来に抱く理想と、僕の理想は逆を向いていて
結婚は無理だと思ったから。
僕の理想を話した、彼女は理解できないと言った。
僕は、僕自身が大事なんだと言った。
彼女は、自分の理想が崩れていくことを想像し、絶望しパニックになった。
「死にたい」と言った。怖いくらい目が虚ろだった。
僕は、喫茶店を飛び出し夜の住宅街を上ばかり見上げて歩く彼女の後を追った。
彼女は、10階建てほどのマンションを見上げて止まると、非常階段に向かって歩いていった。
とっさに彼女の腕をつかみ、何をしようとしているのか問いただした。
馬鹿なことは考えないでくれと言った。
僕を人殺しにして一生後悔させたいのかと言った。
両親が悲しむぞと言った。
これから親孝行したいんだろと言った。
まだ先があるじゃないかと言った。
でも、決してやりなおそうとは言わなかった。
ただ、理想の実現と、彼女の自殺を止めること、二択を迫られていた。
結局、僕は今、彼女と同じ部屋にいる。
この日記を書いている。
来週になったらきっと
「別れてくれないと自殺する」
と僕が言い出しているかもしれない。