「少しは遊べよ。それじゃ だれからも尊崇されないぞ」
泣きじゃくるルビーにカラスは言い去った。
アクアの魂はカミキヒカルの魂と混ざり合い、当分、人の姿に戻ることはないと言う。
ルビーは泣き続け、また泣き続けたが、ある日アクアの演技を始めた。
日常をアクアの演技で過ごし、それを一生続けた。
やがて有馬かな・黒川あかねと同居し、後年それぞれが結婚しても、お互いそばに住み続けた。
2人ともルビーの心が暗闇にあることを分かっていたが、好きなように接した。
時には「彼はそんなことしない」とルビーの演技にダメ出しもした。
アクアとしての行動しか取れなくなったルビーは仕事のために、元の自分である星野ルビーの演技も完成させた。
やがて彼女はドームを埋め尽くした。
「聞こえるかい。夢をかなえたね、さりなちゃん」
ルビーはそうつぶやき、ステージへ向かった。
「さあ、踊ろう」
Permalink | 記事への反応(0) | 09:02
ツイートシェア
こういう原作をもっと膨らませたい気持ちが昔は創作物となりカタチになっていたのに、 今やネットでお手軽解消されてなけなしのクリエイティビティが形になることなく霧散していく ...