海釣り公園へと向かう始発電車の車窓から眺める水平線。
流れるプールで小さな浮き輪に掴まりながら見上げた入道雲。
梅雨の晴れ間、クヌギ林へクワガタを探しにいくときの道中、甘ったるい樹液の匂い。
深夜の公園のあちらこちらで羽化を始めたセミを探して懐中電灯を持って歩き続けた。
夏のあいだ通い詰めたカギ氷屋のオヤジとは町ですれ違うたびに挨拶を交わすようになった。
そういった思い出もやがては消える。雨の中の涙のように。
(夏の)終わりの時が来た。
Permalink | 記事への反応(1) | 23:44
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https://maps.app.goo.gl/mUvxmZFTAyzmTRXy5 世界が滅んだみたいな景色だ