住むところはこういう環境で、普段食べるもののクオリティはこのくらいで、会社には何分で通ってみたいな、自分とはこういう生活を送る者であるという定形があった。
結婚してからは、その同時期に出産した妻の性格が変わり、こういった要望は新しい生活に組み込まれることはなかった。
それがストレスだった1年間。
ただ、一つ一つの要素を見つめてみると、今も何かしらの形で昇華できている感じがする。例えば食べるものなら自分で作って納得のいく味にして楽しむなどだ。
そう思うと、俺が今までこだわっていた一つ一つの要素、つまり自分を形作る大事な要素の一つ一つだと思っていたものが、いつでも他人との関わりによって変化できてしまうものなんだったと感じた。
俺には何もなかった
変化出来る自分で良かったじゃん そこで我を通す奴は結婚向いてないと思うんだ 子どもが成長して余裕が出てきたら自分のペースはまた作れるよ 家族のために頑張ってるいい人間だよ...
たーての糸はあーなたー
よーこの糸は ありません おまえは糸くずです
俺にはなにもなかった