人々が作り上げた虚構がペリペリと剥がれて行って
後に残ったのは痩せ細った大根のごとき現実だけで。
万能薬も、魔法も存在しなければ人生とは喜劇ですらなく
ただ淡々と刻々と時計の針が進むのに追い抜かされないようにと踠く
しょうもないボードゲームの上だったと気付いただけで。
財も、人も、何なら家庭という幻想も
全てが頭のなかに作り出した物であって
あれ、僕たちは存在しもしないスーパーヒーローやサイコキネシスに手を伸ばしながら
実は現実を置き去りにしてただけだったんじゃないのかと
社会全体がそんな愛しがたい病理に蝕まれてるんじゃないかと
ほら、今日も君が大衆の中で希薄化していく。
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