2024-03-05

気づかれない「どんでん返し

注文の多い料理店」と聞いて、メニューの品数が多い料理店のことだと思う現代人はまずいないだろう。

あの小説では、そう解釈していた大正時代紳士たちが、注文を出されていたのは自分たちだったことに気づく瞬間がクライマックスになっている。

現代人にはピンと来ないどんでん返しだ。

 

それと似た話だが、「カンバセーション…盗聴」という映画では「He’d kill us(彼に殺されるかもしれない)」というセリフが「He’d kill us(殺される前に殺してしまおう)」を意味していたことに主人公が気づくシーンがクライマックスになっていた。

この映画場合も、英語でなければ、どんでん返し快感が味わえない。

 

「注文の多い…」も「カンバセーション」も、現代日本では、どんでん返しがあったことにすら気づかれないまま受容されてるみたいなので、どんでん返しは無ければ無いで何とかなってしまものなののかも。

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