午前は講義がないので昼に起き、遅めに家を出て電車に乗った。
片田舎なので昼間だと電車内は空いており、余裕で座ることが出来た。
鞄から読みかけの文庫、ニーチェの『ツァラトゥストラはこう言った』を取り出して読むことに。
本を広げる前、顔を上げると向かいの席にはカップルが居た。
同世代に見えた。空いた座席に並んで座り、随分と密着している。
よく見れば手を握っている。互いの目を合わせずとも口角の上がった顔。
俺は読書に集中しようと本文に目を向ける。
ニーチェは偉大な哲学者だ。
彼は童貞で死んだ。
向かいのカップルなんて、いくらいちゃいちゃしようとも世に名が残ることはないだろう。
歴史に名が刻まれるようなこともないような人間だ。
俺は読書に集中しようとする。微笑みから生まれる笑い声が聞こえた。
ちくしょう。
ニーチェは偉大な哲学者なんだぞ。
Permalink | 記事への反応(1) | 22:38
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ニーチェって聞くと 浦安鉄筋家族でニーチェ ババババババババって叫びながら脱糞して糞だるまになりながら坂を転がる国会議員の姿を思い出すわ