大学を休学したときに、自分の未来は明るいんだ、これからより自分の望んだ未来に近付くんだ!と晴れやかな気持ちで学部の校舎から出ていった。
外は晴れていて、工事中の校舎の仮設玄関は安っぽい引き戸がついていて、出口に向かうと外から強い光が差し込んでいた。
「これこそ未来への扉だ、この光景を生涯忘れないかもしれない」とテンションが上がりまくった脳で思った。事実、その頃のことはけっこう忘れているけど、その光景は頭に残っている。
しかし休学中の活動はうまく身を結ばず、数年後に復学をすることになった。そのまま退学する選択肢もあり得たが、今思うと卒業はしておいて良かった。
自分の心情、人生における物語的な盛り上がりと、その結果は必ずしも一致しない。
心は自分自身を騙すことがある。
あの輝かしい光景はそういう教訓を示していたのかもしれない。
変にプライド高めずに復学して卒業したのは偉いな
貴重な思い出が残って良かったね。