2023-09-03

それはまさに筋トレ日常から冒険へと変わったあの日のことだった。

俺は毎日のようにジムに通い、汗を流していた。その日も例外ではなく、ベンチプレスで重量を追い求めていた。60kg、80kgと重さを増やしていくうち、いつも以上のウェイトを挑戦することにした。だが、俺は大きな間違いを犯していた。スポッターをつけずに挑戦するという愚行だ。

鉄の重さが俺を圧迫し始めた。息ができなくなり、暗闇が視界を覆い始めた。思わず手を離し、意識を失いかけていると…

「ガー!」という奇妙な鳴き声が聞こえた。意識が薄れる中、巨大な影が現れた。それはなんとダチョウだった!どこから来たのか、なぜジムにいるのかはわからないが、ダチョウはその巨体を駆使してバーベルを持ち上げた。俺はその場で息を吹き返した。

気がつくと、ジムスタッフと他の利用者たちが驚きの表情で俺とダチョウを見ていた。ダチョウは何も言わず(当たり前だが)、ジムの出口に向かって歩き出した。俺は感謝気持ちでいっぱいだった。筋トレで死にかけ、救われた先には驚きの出来事が待っていたなんて。

その後、ジムスタッフからはスポッターをつけるよう強く言われたが、俺はその日、筋トレだけでなく、命の大切さとダチョウの力を知ることができた。

後日、ジム駐車場ダチョウ用の駐車スペースが設けられた。まあ、使うことはないと思うけどね。

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