2023-05-16

キャブトマフラー

戦前の頃のことらしい。

大阪に、輸入オートバイ販売店があった。

店名は中川商会?いや中川商店だったかもしれない。

英米の最新機種を自ら貿易して仕入れ販売した。

そのうち、

「…こら、じぶんとこでこさえて売ったらもっと儲かるんちゃうか?!」

と考えたかどうかは知らないが、自社でも生産するオートバイメーカーとなっていく。

その創業者で店主の中川某はとにかくハイカラであった。

その当時の英米オートバイにわりとよく装備されていた、サイレンサー部分だけが少し長めに膨らんだ形状のマフラー(排気管)、あれを誰が最初にそう呼んだかは知らないが

「キャブトン・マフラー

と今ではよく呼称される。

間違えないでほしい、キャ「プ」トンではない、キャ「ブ」トンである

創業者中川店舗キャッチフレーズ(!)を考え出したとき

「Come And Buy To Osaka Nakagawaya」

と横文字でヤッたのだ!

これを縮めて、

「CABTON」

となる。これを自社のオートバイブランドネームとした。

そして、

例のマフラーを装備して売り出した。



から、「プ」ではなく、「ブ」のキャブトマフラーなのである。これを読んだ方々は、これからは御間違えにならないように願うものである

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