ひとり暮らしの家でその辺で売ってた普通のモンステラとセロームとアンスリウムを育てている。
動物ならまだしも植物なんかじゃ孤独を癒すなんてことは無理だろうと思っていたけど、意外といい感じだ。
確かに植物は動物のように動かないが、植物は動物よりも成長が早い。
毎日目に見えて何かしらの変化がある。
葉っぱって、なんというか信じられない速さで生成されているんだ。
不思議だし、圧倒される。
植物の前に座って眺めていると30分くらい経っていることがある。
そして、家に「成長し続けている物がある」というのは精神衛生上非常に良い、ということも感じている。
植物って当たり前に前向きなんだよな。
こちらの事情とかお構いなく、無理やり成長していくから、自分もそれに突き動かされているのを感じる。
実際、成長に合わせて鉢を大きくしたりしなきゃいけないから、かつてあった虚無の休日は確実に減るしね。
あとはやっぱり植物といえど「自分が必要とされてる」感じがいい。
やることって言っても水やりとたまに肥料やるくらいなもんだけどさ。
ひとり暮らしで動物飼うのはやっぱ躊躇われるので、植物はちょうどいい。
冬は成長遅いけど、暖かくしてやらないといけないからあれこれ工夫して、気遣ってやるとなんか自分が善い人間になれたかのような気分になれる。