音楽、1人ずつ曲を演奏する回があったけどミスったら「弾けないのねー」と言われて、次に飛ばされる。
そのうち、演奏する曲が難しくなって最初から「弾けません」って言うと「じゃあ出ていけば?」と廊下に立たされてた。
廊下に立ってると中からは、上手な人のリコーダーの音が聞こえてくる。曲が終わると拍手。
で、全員の曲演奏が終わったようなので教室に入って席に座ろうとすると「何しに来たの?」。悔しくて泣いた。
体育、どの種目についても、できないやつは怒られて次に飛ばされる。あるいは、できなくても「とりあえずやれ」といわれる。
やってもできないから、できないのに、やれとは何なのか、やればできるとは何なのか……。で、何度やってもできない。
できないことを笑われる。できないことを笑われる空間にいるので「できない自分が悪いんだ」と自己嫌悪になる。
運動神経が良い人が褒められて、運動神経が悪い人がバカにされる時間だった。悔しくて泣いた。
大人になった今でもまともに音楽はできないし、運動神経は悪いまま。
当時の教育方針が、「できなくてもいいんだよ」という価値観で、誰からも笑われることがなかったら、また何か違ったのかもなー。