単行本は毎回発売日に買い、連載の長期休載時には何度も初めから読み直した
読み返すと、当時と違った感想を覚えたりもした
そんな増田の半生と共にあった漫画の最終巻が一昨年の3月に発売された
当然、発売日に。休みをもらって。書店が開店する前から待機して
買った
逸る気持ちを抑えて家に急いだ
あの日ほど、家までの道のりが長く感じた日は無い
いざ読み進めようと手に取った
表紙には、笑みを浮かべた主人公がいた
最終巻だ、終わってしまった
涙が出そうになったのを覚えている
そして、手が動かなくなった
持っただけで、表紙をめくれない
結末を知りたいが、終わりを受け入れられない
とっくに、連載が終了していることは分かっている
手に取り、表紙を眺めて戻す、ということを繰り返している