「余命宣告ってあるじゃん?あなたの余命はあと2ヶ月ですみたいなやつ」
「自暴自棄になってとんでもないことをやる人いないのかな。たとえば恨みのある人に復讐して回るとか」
「ないことはないんだろうけど、あまり聞いたことないね。そんなに余命短いところまで行くとそんな大層なことする元気もないんじゃない?」
「それもあるかもね。でも、どうしたの急に」
「ん!?」
「でもそういうことやった人知らないし、どうせ実行できないと思ったらちょっと虚しくなって」
「心底むかつくやつもいつか す機会があると思うと、今は見逃してやるかって穏やかな気持ちにならない?」
「そんな物騒なこと考えないよ。怖いなあ。一応聞くけど私はそのリストに入ってないよね?」
「……入ってない」
「なに、その間」
「他意はないよ」
「そうだな。そのほうがいい」
アンタの人生、なんぎやなぁ