「先生にはわからないと思います」とかよく言われるが、通院してるし薬も飲んでる。それでも時々死にたくてたまらなくなって、こないだ持ち歩くためのカッターを買ってしまった。いつでも自分を傷つけられると思うと安心できるからだ。リストカットもODもしたいとは思わないし、他人や家族に迷惑をかけるからなるべく自殺は避けたい。
患者に必要とされるから生きていられる。ゴミみたいな診察する同業者よりは多分マシだという矜持だけで生きている。傷ついた人に寄りそうことすらできない同業者というものがおり、それが自分の父親だったのもあり、罪を濯ぐためにも生きなければならない。
治っていく患者をみるとまぶしい気持ちになる。自分は精神科医など信じられないと思っているが、患者は自分を信じてくれる。せめて精神科医の自分はそうありたい。