■猫くらいの広さの世界で生きていきたい。
出かけるにしても徒歩で1日で行って帰ってこれる範囲。
その範囲の出来事しら知らない、気付かない。気にしないでいたい。
膨大な美味しいお店の情報なんて入って来ない世界で目の前のご飯に満足していたい。
マッチングアプリでまだ見ぬ誰かを求めるんじゃなくて、家族の事を大好きで喉をゴロゴロ鳴らしていたい。
自分の収入が平均より高いとか低いとか、そんな情報に一喜一憂したくない。
家でじっとしていると何か損したような、そんな焦燥感を感じずにいたい。
何千キロも離れた場所の悲劇に、陰鬱な気持ちになりたくない。
でもこれは自分ひとりが耳を塞いで目を閉じて生きるというやり方じゃダメなんだ。取り残されるのは嫌なんだ。
世界中の人が皆いっせいに猫にならなければ意味がない。
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